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伝えたい話

伝えたい話

mixiで見つけたお話です。

無断転用です。

でも とっても感動した話しですのでご紹介します。
私は、2年前の上進式でスカウト 保護者さんの前で紹介させていただきました。
忘れたころに また紹介しようと PCにデータ保存してあります。

mixiに掲載されていた文章です。
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私の参加しているボーイスカウトの活動の中で、一番衝撃的で、感動したお話です。
ボーイスカウト用語が含まれますが、ご了承ください。


【原文】
さて、みなさんにご紹介したいお話しがあります。
これは、実話です。 ショックな事も含まれています。

私自身の話ではないため、ご紹介するかどうかためらっていたのですが、個人名、写真なしであれば・・・・、ということでしたので。

彼は、父親の仕事の関係で小学校入学と同時に、北九州から兵庫県へと引っ越しをしました。

小学校3年生になると、カブスカウトになり、毎週末、集会に通います。
勉強はさっぱり、運動もからきしですが、ボーイスカウトは大好きです。
やがて、6年生になりボーイ隊(小学校高学年から中学生)に上進しました。

  かれは大好きなボーイスカウトを休みません。

やがて、シニア(現在はベンチャー:高校生)になります。

そして・・・・
平成7年1月17日を迎えます。
そう、阪神淡路大震災です。

この震災では多くのボーイスカウトが活躍しました。   これは皆さんもご存じの通り。

この物語の主人公も、ある避難所のリーダーとして活躍しました。
高校生の彼は、血と泥で染まったネッカチーフを片時も外すことなく、スカウトとしてその使命を全うしました。
しばらくすると、彼のスカウト仲間、隊長が合流し、その避難所は彼らの隊が管理をすることに。

管理だけではなく、多くの救援活動も行いました。
がれきの下から何人も引っ張り出したそうです。

引っ張り出した子供達の多くは、残念ながら神様のもとに。

小さな男の子と女の子だけが、助かったそうです。

その二人の親御さんたちは、涙を流して感謝の言葉を述べられ、
生活が、少し落ち着いた後、彼のもとを訪ねました。

何百万も包んで来たそうです。

彼は、お気持ちだけで結構です、と断りました。

それでも・・・という親御さん達に対して彼は、

『一つの約束をして下さい』とお願いしました。

『大きくなったら、この二人をボーイスカウトに入れて下さい』と。

月日は流れ、彼は生まれ故郷の北九州に帰ってきました。
(ある理由があります)
もう、離れることは無いでしょう。


ある日、彼が家の近所を歩いていますと、
そこには 青い半袖半ズボン。黄色のネッカチーフ。そしてコグマの帽子。
そうです。カブスカウトが組で歩いていました。

彼は、いても立ってもいられなくなり、カブ達を引率している指導者に『僕はスカウトです。こちらに引っ越してきたのですが、まだ活動する団が決まっていません。僕を入れてもらえませんか?』

ワタシ達は大歓迎でした。
それ以来、ワタシの右腕として頑張ってくれています。

ワタシがジャンボリー(ボーイスカウトの全国キャンプ大会)の派遣隊隊長に決まったあと、彼に『どうする?』と訪ねますと、『い、いきますぅ~』。
副長補として、一緒に行くことになりました。

ジャンボリー期間中、昼に休息をとっていた彼が、突然『わぁ~!!!』と飛び起きました。
なんでも、シニアースカウト時代の隊長が、見学として来られるそうで、アリーナ(全体行事がある場所)で待ち合わせをしているそうです。

『い、いきますぅ~』、走っていきました。

そしてその日の夜、彼がしみじみと語ってくれました。

アリーナに着くと、当時の隊長がすでに待ってくれていました。

二人のボーイスカウトを連れて。

一人は男の子。左の胸には赤い1級章を。
もう一人は女の子。青い2級章をつけていました。

そう。
あのときの二人の子供です。

二人の親御さんは、彼との約束を守り、子供をボーイスカウトに入れたのでした。

残念ながら、派遣隊として参加出来なかった二人を、彼の隊長が、彼と引き合わすために
車に乗せて、兵庫県から朝霧高原まで連れてきたのでした。

3人は、涙を流しながら手と手を握りあったそうです。
二人のスカウトは、『ありがとうございました、ありがとうございました』と
何度も大声で叫んだそうです。

そんな出逢いがありました。
ジャンボリーだからこそ、の出逢いです。

そんな彼は、神経膠腫(glioma)という病気に冒されています。
今を精一杯、スカウトとして生きています。

以上
  子供たちを救いだした彼はもちろん。
  ボーイスカウトに入れるという約束を守ってくれた親御さん。
  その想いを受け止め、参加してくれている子供たち。
  所属団が違う二人の子供たちを彼に合わせる為車を走らせた隊長さん。

  かかわった全てのことが素晴らしいことです。
   何とかして、残したい話。
   何とかして、伝えたい話。

   何とかして…。

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