ボーイスカウト教育での野外活動は、単なる戸外ではなくもっと広い、もっと大きな自然から学ぶことを意図しています。
つまり、大自然を教場としているのです。
小学校就学前(年長さん)の9月から、小学2年生の8月まで。
ビーバースカウトの「やくそく」と「きまり」をもとに、自然の中で仲良く元気に遊びます。
小学校低学年までの児童の特質を十分に踏まえて、その成長や、この年代に応じた社会性を高めるために、次のような3つのことに”ねらい”をおいています。
みんなと共になかよく遊ぶ|自然に親しむ|楽しみや喜びをわかちあう
小学2年生の9月から5年生の8月まで。
カブスカウト隊では、戸外を中心とした活動に参加することによって、よい社会人としての基本を学ぶことができます。
楽しく遊びながら、自分で考え、自分のことは自分ですること。
みんなでルールをつくって仲よく遊ぶこと。自然や社会とふれあうこと。
このような活動を通して、フェアプレイ、正義、忍耐、誠実、友愛、協調、責任などを学び、自立心や創造力を養います。
小学5年生の9月から中学3年生の8月まで。
班および隊の活動に参加することによって、自分の役割を果たし、野外活動を主とした体験学習を通して、よい社会人としての資質の向上を図ります。
班制度を活用し、自発活動によって個性を伸ばす。
進歩制度を活用し、自発活動による知識・技能を身につける。
集会を通じスカウトあるいは班相互の刺激により意識をの高める。
中学3年生の9月から20歳未満まで。
高校時代を中心とした期間を対象としています。
ベンチャースカウト隊では、「班」という固定された小グループは編成せず、個々のスカウトが自主的な課題に挑戦するための「活動チーム」を組みます。
活動の目的は、「社会に役立つ技術・国際感覚を身につけ、自分で考え、自分で行動する青年」を育成することです。
18歳以上からおおむね25歳まで。
「自己啓発と心の訓育」により、社会に奉仕できる精神と体力を養うことを主眼としています。
あまり形にとらわれることなく、自分のため、団のため、そして社会のために活動します。
本職の教育者もいますが、多くは普段はさまざまな職業についている普通の大人です。
共通しているのは、皆子供たちが大好きで、スカウト運動に情熱を持ち、無報酬で奉仕しているボランティアであることです。
リーダーは、それぞれの年代の子供に見合った専門の研修や、訓練を受けています。スカウト出身者はもちろん、子供の活動を見ているうちに興味を持って、そのまま指導者になってしまったという保護者の方も大勢います。
活動内容は隊によって異なりますが、月に2~3回の集会や奉仕活動、夏休みや春休みなどを利用してキャンプや施設を使っての宿泊体験活動を行います。
また、集会がないときは自分の自由な時間を使って進歩制度として定められた進歩課目に取り組みます。
少年にはそれぞれ持ってうまれた才能もあれば、成長するにつれて興味を持つようになった趣味やスポーツもあります。一人ひとりが、個性豊かな、可能性を秘めています。
少年たちの成長に合わせ、個人の資質をひとつずつ身につけさせるもの、それが進歩制度の考え方です。
進歩制度には、必ず身につけるべき共通のもの(修得課目)と、各人の得意な技能や趣味を伸ばすもの(選択課目)があり、いろいろな活動を通じて課目の修得に努力していき、規定の課目を完修すると進級記章が与えられます。
ボーイスカウト隊の班は、少人数の少年たちにより編成され、次のことを特徴としています。
班は、少年たちの自治のグループであり、指導力と責任感を養成する場所です。